白菜を育てよう

0
631
一般名 白菜
分類 アブラナ科アブラナ属
発芽する地温 20~25度
生育温度 20度前後が適す

生育条件

中国北部原産のアブラナ科の野菜で、冷涼な気候を好みますが、日当たりのよい場所で育てます。

培地は水はけをよくしておくとよいです。

栽培のポイント

種まきから収穫までの日数は、品種にもよりますが60日から120日くらいです。

種まきの時期は秋ですが、時期が早すぎると病害虫が発生しやすくなります。

逆に種まきの時期が遅くなってしまうと、結球(葉が内側に重なって玉のようになること)しなくなってしまいます。

種まきは適した時期に行いましょう。
苗が小さいうちは、防虫ネットなどを使って害虫対策をしっかりしましょう。

白菜を育てよう!

白菜はアブラナ科の植物で、原産地は中国北部といわれています。
冷涼な気候を好み、秋に種をまく代表的な野菜です。
種まきから収穫までの日数は、品種にもよりますが、約60日から120日くらいです。
白菜は外葉を大きく育てて、いいタイミングで追肥をしてあげるとみずみずしい白菜に育ちます。

白菜はほとんどが水分ですが、カリウムやカルシウムなどのミネラル分が豊富に含まれています。
鍋物や漬物のほか、生のまま刻んでサラダにしてもおいしくいただけます。

栽培環境の準備

畑は苗の定植または直まきの2週間以上前までに、苦土石灰1㎡あたり150gを全体にまいて少し深めに耕しておきます。
約1週間後くらいに1㎡あたりたい肥を約3Kg 、化成肥料を約150g全体にまいてよく耕します。
畝を立てますが、1条(1列)で育てる場合は幅60㎝、水はけをよくするために高さ10㎝くらいの畝を作り、表面は平らにならしておきます。
2条(2列)で育てる場合は、幅60㎝、高さ10㎝くらいの畝を作り、表面は平らにならしておきます。

タネをまこう

種は秋にまきますが、あまり暑さの残る時期にまいてしまうと病害虫の被害が発生しやすくなり、遅すぎてしまうと白菜が結球(葉が内側にまいて玉状になること)しなくなってしまうので種まきの時期が大切です。

ポットで育苗もできますが、畑にじかに種をまいて育てることができます。
品種にもよりますが、ポットで育苗する場合は8月の下旬くらいに、畑に直にまいて育てる場合は、9月の上旬くらいに種まきをしておきましょう。

ポットまき、直まきどちらも種まきの方法は同じです。
直径5㎝、深さ1㎝くらいの植穴を作り、5から6粒くらいの種をまきます。
種の上から5㎜くらい土をかけて、軽く押さえます。
たっぷりの水をやさしくかけます。
3日から1週間程度で発芽します。

普段のお手入れは?

間引き、定植まで

発芽後の間引きは3回行いますが、直まきとポットまきではちょっとだけ工程が違います。

<直まきの場合>
・発芽後、双葉が開いたら3本から4本立ちにします。
・本葉が2枚になったら2本立ちにします。
・本葉が6枚から7枚になったら1本立ちにします。

<ポットまきの場合>
・発芽後、双葉が開いたら3本から4本立ちにします。
・本葉が2枚になったら2本立ちにします。
・本葉が4枚から5枚になったら、畑へ定植します。
・本葉が6枚から7枚になったら1本立ちにします。
※定植の時のポイント!
苗を定植するときは、前日にしっかり水やりをして鉢土が崩れないように定植しましょう。

追肥と中耕と土寄せ

・1回目の追肥は1本立ちにしたときに1㎡あたり約50gくらいの化成肥料を、株の周りにばらまいて、株元に軽く土寄せをします。
・その後の追肥は2週間おきに約50gを株の周りにばらまいて除草がてら軽く土寄せをします。
・追肥は合計2回から3回程度行います。
※追肥のタイミングで小さな熊手などで、株の周りの土を軽くほぐしておくと肥料の効きがよくなるようです。(これを中耕(ちゅうこう)といいます)
※肥料が葉にあたってしまうと、肥料やけを起こしてしまうので、追肥の時は株にかからない様に気を付けましょう!

病虫害、ここに注意!

害虫

白菜はアブラナ科の野菜です。
アブラナ科の野菜には、アブラムシや青虫、コナガ、ヨトウムシがよくつきます。
こまめに葉の裏側をチェックして、早めに駆除しましょう。
栽培の際に防虫ネットなどのトンネルを施しておくと虫が付きにくくなります。

病害

白菜が結球が間近になってくると発生しやすいのが軟腐病です。
茎の地際から腐り始めて、臭くなります。
このほかにも根こぶ病やべと病などにもなりやすいのですが、これらを予防するには、畝を高くして水はけをよくしたり、連作(同じ場所で何年も同じ種類の野菜を育てること)をしないことである程度は防ぐことができます。

収穫しよう!

種をまいてから60日から120日くらいですることができます。

収穫の目安

品種にもよりますが、種まきから60日(早生種)から120日(中生種・晩生種)程度で収穫をすることができます。
収穫は白菜の頭を手で押さえてみて、固くしまっていて純分に結球したものから収穫をします。

収穫の方法

収穫には包丁を使います。
・白菜の頭を手で軽く押して白菜を斜めにします。
・地面についている葉と玉との隙間に包丁を入れて、芯を切断して収穫をします。

中生種と晩生種の防寒対策

中生種と晩生種は栽培期間が長いため、霜の被害が心配です。
結球がほぼ完了したころに、地面に倒れている外葉で包んで白菜の頭よりちょっと下あたりをひもで縛っておくと寒さに耐えながらそのまま畑で貯蔵しておくことができます。