ラズパイでサーバー構築! Apache/設定編

0
1737

以前の記事「ラズパイでもサーバー構築! Apache/インストール編」では、ラズパイにApacheをインストールして、作成したウェブページをPCのブラウザに表示するところまでを紹介しましたが、今回は、実際にWeb サーバーとして運用する為に必要なApacheの設定について紹介します。

先ず、Apacheの稼働状態を次のコマンドで確認しておきます。

sudo systemctl status apache2

何やら警告メッセージが表示されていますが、Apacheは起動しているので、システム起動時に毎回、Apacheも起動するという初期設定になっているようです。

前回の記事では、作成したウェブページを「Apache2 Debian Default Page」と差し替えて表示しましたが、今回はホームディレクトリ内に保存したウェブページを表示してみたいと思います。

「ファイルマネージャ」を起動して、ホームディレクトリ”/home/pi”を開き、何もないところで右クリックし、「新規作成」→「フォルダ」を左クリックします。

「ファルダの新規作成」画面が現れるので、入力欄に”www”と入力して「OK」ボタンをクリックします。

作成した”www”を右クリックして、「パスをコピーする」を左クリックしておきます。

「ファイルマネージャ」を起動して”/etc/apache2/”を開くと、設定ファイルの入ったディレクトリがいくつもありますが、その中の「sites-available」を右クリックして、「新規タブで開く」を左クリックします。

開いたディレクトリ内の「000-default.conf」を右クリックして、「アプリケーションで開く」を左クリックします。

開いた「アプリケーションの選択」画面のタブ「コマンドラインを指定」で、項目「実行するコマンドライン:」の入力欄に”sudo nano”と入力します。

その下の「端末エミュレータで実行する」と「コマンドの実行が終わっても端末のウィンドウを開いておく」のチェックボックスにチェックを入れます。

項目「アプリケーションの名前」の入力欄に”nano”と入力します。

その下の「選択したアプリケーションをこのファイルタイプのデフォルトのアクションとする」のチェックボックスにチェックを入れて、「OK」ボタンをクリックします。

開いた設定ファイル「000-default.conf」のカーソルをキーボードの「↓」キーで下の方に送り、”DocumentRoot(半角スペース)”の後ろに付けて、右クリックから「貼り付け」を左クリックします。

「貼り付け」たウェブページの保存先ディレクトリの後ろに残っている元のディレクトリ”/var/www/html/”を削除します。

1行空けて、その下に次のディレクティブを追記し、「Ctrl」+「o」→「Enter」→「Ctrl」+「x」キーで閉じます。

“Options FollowSymLinks”は、このディレクトリ内でシンボリックリンクをたどれるようにするものです。

“AllowOverride All”は、このディレクトリ内で” .htaccess”形式のファイルによる設定を全て有効にするものです。

“Require all granted”は、このディレクトリ内に無条件でアクセスできるようにするものです。

セキュリティ上は問題ある設定ですが、今回はインターネットに公開するわけではないので、良しとします。

<Directory /home/pi/www/>
  Options FollowSymLinks
  AllowOverride All
  Require all granted
</Directory>

設定を反映させる為、「LXTerminal」を起動して、Apacheを再起動しようとしたところ、”Unit file of apache2.service changed on disk”という警告が出てしまいました。ここは素直に推奨通り、”systemctl daemon-reload”を実行してから、もう一度、Apacheを再起動します。

sudo systemctl restart apache2
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl restart apache2

ブラウザを起動して、アドレス欄に”localhost”と入力すると、ホームディレクトリ内のウェブページが表示されました。

PC側のブラウザも起動し、アドレス欄にラズパイのIPアドレスを入力すると、こちらでも同じウェブページが表示されました。

Apacheには、他にもたくさん設定項目があるので、これからも必要に応じて紹介していきたいと思います。