ブレッドボードとは?
ブレッドボードは、電子部品などをボード上の穴に差し込むだけで、簡単に電子回路が組める基盤です。
はんだ付けをすることなく部品同士を接続できるため、試作やテストなどで使われるものです。
メリット
- はんだ付けをしないで部品同士を接続可能
- 電子部品の交換や回路変更が簡単
- 電子部品が再利用できる
- 小電力、低周波回路を組むのに適している
デメリット
- 大電流(500mA以上)や高周波回路(10MHz以上)を組むのに適さない。
ブレッドボードのサイズ
一般的なサイズは下の写真のような横長タイプですが
下の写真のようなミニサイズもあります。
このミニサイズだと電源専用のスペースがないため回路を組み立てる際に少し工夫が必要になります。
ほかにもさまざまな大きさのブレッドボードが市販されています。最初はブレッドボード上で配線を行うための「ジャンパ線」がセットになっているものがおすすめです。
ブレッドボードのしくみ
ブレッドボードには電子部品を刺す穴(ソケット)が並んでいます。
ブレッドボードの内部には電極があり、下図のそれぞれのオレンジの列の穴同士がつながっています。
ブレッドボード使用例
ブレッドボードの使用例としてLEDを点灯させる回路を組み立てます。
上下にある+-の線に電源の線を挿すと横ライン一直線に電気が流れます。
この回路をブレッドボード上で作成してみましょう。
(写真はクリックすると拡大できます。確認しながら組み立てをすすめましょう。)
この赤い線の上の穴から抵抗を接続します。抵抗の片側のリードと電池ボックスの+側の線がつながった状態です。
次にLEDを接続します。
(注意)LEDは極性が決まっています。足の長いほうが「アノード」と言って+側になります。
足の短いほうは「カソード」と言ってー側になります。
電気は+から-に流れます。
アノード側を抵抗が差さっている列に差し込みます。これで抵抗の残りの側のリードとLEDのアノードが接続されます。
LEDのカソード側のリードを写真の向きでいうと左にして差し込みます。
次はLEDのカソード側のリードが差し込まれている列からリード線で電池ボックスのマイナス側のリードを接続した列に接続します。
これでLEDを点灯させることができました。
ブレッドボードを使いこなそう
ブレッドボードは、はんだ付けをしないで部品のリードを差し込むだけで接続ができるので試作などの際に簡単に部品の交換ができます。
テスト、試作などの場合によく利用されています。また、回路ごとにそれぞれブレッドボードをわけて作成し、回路同士を接続させてテストするなど大規模な開発にも利用できます。
皆さんもこのブレッドボードで電子回路製作を楽しんでみてください。