【STEP-31】RaspbianでもClementineで音楽CDからリッピング

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【STEP-30】でRaspberry PiでもDVDドライブを接続して、DVD-RWにファイルを保存したり、読み出すことができることを紹介しましたが、実はその状態で、既に音楽CDも再生できるようになっていました。

今回は更に、高機能な音楽統合管理アプリ”Clementine”をインストールすることで、音楽CDから音声データをリッピングして、音楽ライブラリを構成する方法を紹介します。

音楽CDの再生

Raspberry PiのUSB端子にDVDドライブを接続したら、「LXTerminal」を起動し、コマンド”eject“でトレーを開けます。

eject

DVDドライブに音楽CDをセットしてトレーを閉じると、「リムーバブルメディアの挿入」画面が現れるので「OK」ボタンをクリックします。

画面を見ると、Windowsなら当たりですが、メディアのタイプが”オーディオCD”であることを自動的に認識できているようです。

「ファイルマネージャ」が起動し、”cdda://sr0″が開くので、ひとつのファイルの上で右クリックし、「アプリケーションで開く」を左クリックします。

「アプリケーションの選択」画面が現れるので、タブ「インストールされたアプリケーション」の”インターネット”を開いて”Chromium ウェブ・ブラウザ”を選択し、「OK」ボタンをクリックします。

ブラウザが起動し、”wav”ファイルを再生します。停止ボタンと音量調整だけのシンプルなプレーヤーです。

音楽統合管理アプリ”Clementine”のインストール

タスクバー左端のメニューアイコンから「設定」→「Add  /  Remove  Software」をクリックし、起動します。画面左上の検索枠に”clementine”と入力して「Enter」キーを押し、しばらくして、右ペインに表示されたリストから”modern music player and library organizer”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。

「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、【STEP-09】で設定したパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。

インストールが終わったら、右ペインに表示されたリストの”modern music player and library organizer”のチェックボックスにチェックが入っていることを確認して「OK」ボタンをクリックし、閉じます。

音楽CDのリッピング

メニューアイコンから「設定」→「Clementine」をクリックし、起動します。

起動した「Clementine」のメニューバーから「ツール」→「設定」をクリックします。

現れた「設定」画面右ペインの項目”ミュージックライブラリ”の「新しいフォルダーを追加」ボタンをクリックします。

現れた「ディレクトリを追加…」画面右ペインの”Music”を選択して、「開く」ボタンをクリックします。

「設定」画面に戻り、左ペインの項目”インターネットプロバイダ”の”Google Drive”を選択すると、右ペインに「ログイン」ボタンが表示され、ログインすれば”Google Drive”と連携させることもできます。「OK」ボタンをクリックすれば「設定」画面が閉じます。

「Clementine」画面に戻り、サイドメニューから”デバイス”をクリックすると、左ペインに”Optical Drive”が表示されるので、左側の「+」をクリックします。

“Optical Drive”の下に、CDのアーティスト名”Yes”が表示されるので、これを右ペインにドラッグアンドドロップします。

右ペインにCDに収録された楽曲のリストが表示されます。

メニューバーから「ツール」→「オーディオCDをリッピングする」をクリックします。

「CDをリッピングする」画面が現れるので、項目「出力のオプション」のファイル形式を既定の”%track – %artist – %title”から” %artist – %album – %track – %title”に上書きします。

項目「出力のオプション」のオーディオ形式で、プルダウンメニューから”Wav”を選択します。

項目「フォルダー」の「選択…」ボタンをクリックします。

現れた「フォルダーを追加」画面右ペインの”Music”を選択して、「開く」ボタンをクリックします。

「CDをリッピングする」画面に戻ったら、「リッピングを開始する」ボタンをクリックすると、画面下に「進行状況」のプログレスバーが表示されます。

「進行状況」のプログレスバーが”100%”になったら、「閉じる」ボタンをクリックして閉じます。

CDのリッピングが終わったら、左ペインの”Optical Drive”を右クリックしてメニューから「デバイスを安全に取り外す」を左クリックします。

「LXTerminal」画面に戻り、コマンド”eject“でDVDドライブのトレーを開け、CDを取り出します。

eject

タグの自動補完

CDを取り出すと、右ペインの楽曲リストがグレーアウトしてしまうので、サイドメニューの”ライブラリ”をクリックすると、左ペインに”不明”が表示されます。

左ペインの”不明”左の「+」をクリックすると、リッピングしたCDが”不明”として表示されるので、右ペインにドラッグアンドドロップします。

右ペインのグレーアウトした楽曲リストの下にリッピングした楽曲リストが表示されるので、”1 Track 1″を右クリックして現れるプルダウンメニューから「タグを自動補完…」を左クリックします。

「タグ取得ツール」画面が現れるので、「お薦めのタグ」の中から適当なものを選択して、「OK」ボタンをクリックします。

これをリッピングした全ての楽曲で行います。

右ペインのグレーアウトした楽曲を右クリックして、現れるプルダウンメニューから”プレイリストから削除”を左クリックします。

これをグレーアウトした楽曲全てに行います。

カバーの取得

メニューバーから「ツール」→「カバーマネージャ」をクリックします。

「カバーマネージャー」画面が現れるので、右上の「足りないカバーの取得」ボタンをクリックします。

「取得完了」画面が現れたら、「閉じる」ボタンをクリックして閉じます。

「カバーマネージャ」画面に戻るので、「×」をクリックして閉じます。

左ペインのCDアイコンがアルバムカバーに変わりました。右ペイン下の「▶」ボタンをクリックするとリッピングした楽曲が再生されます。

アーティスト情報の表示

サイドメニューの「アーティスト情報」をクリックすると、左ペインにアーティスト情報が表示されます。

左ペイン上の画像をクリックすると、「Clementine 画像ビューアー」画面で大きな画像が表示されます。

左ペインの”ブラウザで開く”をクリックすると、「Chromium」が起動して”ウィキペディア”のアーティストのページが開きます。

今後も、Raspberry Pi のセットアップに関わる情報は随時、「最新! Raspberry Pi セットアップ( 詳細手順 )」に掲載してくつもりなので、よろしくお願いします。