この記事をシェアしよう!

前回の【STEP-90】で、MPDクライアント側に音楽保存ストレージ(HDD)をマウントしましたが、MPDサーバー側からこのストレージにアクセスできなければなりません。そこで今回は、MPDクライアント側にSambaをインストールしてストレージをサーバーと共有することにしました。MPDクライアントがファイルサーバーを兼ねるので、MPDサーバーがクライアントでもあるというややこしい関係になりますが、この構成が音楽保存再生システムとしては最適ではないでしょうか。

Sambaをインストールする

スタートメニューから「設定」→「Add / Remove Software」をクリックして起動します。

開いた画面左上の検索枠に”samba”と入力して「Enter」キーを押すと、しばらくして右ペインに検索結果が表示されます。右ペインの”SMB/CIFS file, print, and login server for Unix”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。

「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、【STEP-09】で設定したパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。

インストールが終わったら、右ペインの”SMB/CIFS file, print, and login server for Unix”のチェックボックスにチェックが入っていることを確認して「OK」ボタンをクリックし、閉じます。実行に必要な数多くのモジュールも同時にインストールされています。

Sambaの設定

ファイルマネージャを起動して「/etc/samba」を開き、smb.confを右クリックして出てくるメニューから「nano」を選択します。

現れた「GNU nano」画面でカーソルを下に送り、最終行に次の6行を入力します。

最初の[ ]で囲われた”mpd”が共有名で、3行目の”path =”が共有するフォルダ、4~6行目で共有フォルダが、だれでもユーザー”pi”として読み書きできるというアクセス権を指定しています。

[mpd]
  comment = mpd
  path = /mnt/mpd/music
  public = yes
  writable = yes
  force user = pi

入力したら、(「Ctrl」+「O」) → (「Enter」) → (「Ctrl」+「X」)キーの順に押して保存します。

smb.confを保存したら、次のコマンドで構文チェックを行います。

testparm

全てのセクションが”Loaded services file OK.”と表示されたのでエラーはなかったみたいです。「Enter」キーを押すと、設定した内容がコメントなしで表示され、今回入力した共有名[mpd]も最後にありました。

設定ができたので、Sambaを起動します。

sudo service smbd start

次のコマンドで、Sambaの状態を確認します。

sudo service smbd status

“active(running)”と返ってきたので、Sambaは起動しているようです。「Q」キーを押して終わります。

次のコマンドで、Sambaを常駐化します。

sudo update-rc.d samba defaults

再起動して確認します。

reboot

再起動したら、もう一度Sambaの状態を確認します。

sudo service smbd status

再起動後も”active(running)”と返ってきたので、Sambaは常駐化できているようです。「Q」キーを押して終わります。

MPDクライアント側のホスト名も一意のものに変更しておく

スタートメニューから「設定」→「Raspberry Pi の設定」をクリックすると、項目「ホスト名:」が既定の”raspberrypi”になっています。

項目「ホスト名:」を一意のもので上書きし、「OK」ボタンをクリックします。

すると、「再起動が必要です」画面が現れるので、「はい」ボタンをクリックして再起動します。

再起動したら、次のコマンドでホスト名を確認します。

hostname

ホスト名が入力したものに変わっていました。

ネットワーク接続をWi-Fiに変更する

【STEP-89】でも書いたように、Raspberry PiのEthernet(有線LAN)がUSBとバスを共用している為、ストレージをUSB接続している場合は有線よりも無線LAN(Wi-Fi)で接続した方が音楽の再生品質には有利ということなので、MPDクライアント側もネットワーク接続をWi-Fiに切り替えます。Raspberry PiからLANケーブルを抜いて、タスクバーのネットワークをクリックして出てくる「Turn On Wi-Fi」を更にクリックします。

すると、近隣のアクセスポイントが表示されるので、接続先のSSIDをクリックします。MPDクライアントは「+あり」のRasPi 3 Bなので、”5G”表示のある5GHzのSSIDも表示されます。

SSID名の画面が現れるので、「Pre Shared Key:」の入力欄に暗号化キーを入力して「OK」ボタンをクリックします。

アクセスポイントとの接続が確立してネットワークアイコン(↑↓)が電波状況を表すアイコンに変わったらアイコンをマウスオーバーします。すると、無線LAN( wlan0 )の接続状況が”Associated with (アクセスポイントのSSID)、Configured (Raspberry Pi のIPアドレス)”と表示されます。

IPアドレスも固定しておく

ファイルマネージャ画面に戻って「/etc」を開き、dhcpcd.confを右クリックして出てくるメニューから「nano」を選択します

現れた「GNU nano」画面でカーソルを下に送り、「# Example static IP configuration」の行頭に置きます。。

その下の5行全体を選択してから、選択範囲内で右クリックして出てくるメニューから「コピー」を選択します。

1行開けて右クリックして出てくるメニューから「貼付け」を選択します。

貼付けた範囲の先頭にカーソルを置きます。

行頭の”#”を削除して”eth0″を”wlan0″で上書きします。

次の「#static ip_address=」の”#”も削除し、固定するIPアドレスで上書きします。

1行飛ばして「#static routers=」の”#”も削除し、お使いのルーターのIPアドレスで上書きします。

次の「#static domain_name_servers=」の”#”も削除し、DNSのIPアドレスを入力します。代替DNSには地域レジストリのAPNICが提供する”1.1.1.1″を充てました。

入力したら、(「Ctrl」+「O」) → (「Enter」) → (「Ctrl」+「X」)キーの順で保存して、再起動し設定を反映します。

再起動したら、次のコマンドでIPアドレスを確認します。

ifconfig

MPDサーバー側と違ってIPv6も活きていますが、wlan0のIPv4のIPアドレスは固定化した”192.169.1.10″でした。

この記事をシェアしよう!