【STEP-74】MPDサーバーのOSはRaspbian Stretch Lite

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使っていない「+なし」のRaspberry Pi 3Bを音楽再生に最適化したサーバーとして有効活用する為、【STEP-65】【STEP-72】でMPDクライアントCantataについて調査してきましたが、今回はサーバー側のOSとして、より軽量なRaspbian Stretch Liteのインストールから始めてみたいと思います。

Raspbian Stretch Liteのダウンロード

タスクバー左端のメニューアイコンから【STEP-12】で登録した「Chromium  アプリ」→「Download Raspbian for Raspberry Pi」をクリックして起動します。

開いたページに3つあるRaspbian Stretchの内、最も軽量な”Lite”の「Download ZIP」ボタンをクリックします。

ダウンロードが終わると画面下にファイル名が表示されるので、その右にある「 ↓ 」をクリックして出てくるメニューから「フォルダを開く」を選択します。

ファイルマネージャが起動して「Downloads」フォルダが開いたら、”****-**-**-raspbian-stretch-lite.zip”が保存されていることを確認します。

インストールするmicroSDカードのデバイスファイル名確認

ここでRaspbian Stretch LiteをインストールするmicroSDカードをカードリーダーに挿入してRaspberry PiのUSB端子に接続します。

「リムーバブルメディアの挿入」画面がいくつか ( Raspbianにマウントされたパーティションの数だけ ) 現れるので、最初の画面の「OK」ボタンをクリックし、残りは全て「キャンセル」ボタンをクリックして閉じます。

最初の「OK」で開いた「ファイルマネージャ」画面では、microSDカードのパーティション(boot)が”/media/pi/”にマウントされています。

LXTerminalを起動し、コマンド”lsblk“で接続したmicroSDカードのデバイスファイル名を確認します。

lsblk

接続したmicroSDカードのNOUNTPOINT:”/media/pi/boot”のデバイスファイル名は、”sdb1″で、もうひとつのパーティションが”sdb2″でした。

Raspbian Stretch Liteのイメージを解凍しながら、直接、microSDカードに書き込む

コマンド”umount“で、イメージを書き込む前にマウントされたデバイスファイル ( パーティション ) 」を全てアンマウントしておきます。

umount /dev/sdb1
umount /dev/sdb2

前段「Raspbian Stretch Liteのダウンロード」で開いておいた「ファイルマネージャ」画面のイメージファイル”****-**-**-raspbian-stretch-lite.zip”の上で右クリックし、出てきたプルダウンメニューから「パスをコピーする」を左クリックします。

ダウンロードしたイメージは圧縮ファイルなので、コマンド”unzip“で解凍します。

“unzip -p”の後に半角スペースを入れますが、「Enter」キーはまだ押しません。

unzip -p

カーソル位置で右クリックし、出てきたプルダウンメニューから「貼り付け」を左クリックします。

この1行内に ( 画面上は折り返していますが ) 続けて、イメージを書き込むコマンド”dd“を入力します。”dd“はデバイスをイメージで丸ごと上書きするので、書き込み前のパーティション操作やフォーマットは必要ありません。

“半角スペース|  ( バーティカルバー ) 半角スペース”の後にコマンドを入力します。書き込み先の”of=”には、USB端子に接続したmicroSDカードのデバイスファイル ( この例では”/dev/sdb” ) を入力します。中間の”status=progress”は経過状況を表示するコマンドです。

 | sudo dd of=/dev/sdb bs=4M status=progress conv=fsync

ここまで入力したら「Enter」キーを押します。

「Enter」キーを押すと、経過状況を表示しながら解凍と書き込みが始まります。

書き込みが終わるとプロンプトが返ってきます。1.9GBのイメージを平均速度7.6MB/Sで244秒 ( 4分4秒 )掛かりました。

コマンド”sync“で、キャッシュ ( メモリ ) の内容を全てディスクに書き込ませておきます。

sync

プロンプトが返ってきたら、シャットダウンします。

poweroff