ESP32マイコンでIoT時代にコンピュータを搭載した生活用品を自作!

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ESP32マイコンってなに?

ESP32マイコンはIoT時代、個人でコンピュータを搭載した生活用品を作るのに最適なマイコンモジュールです。中国の上海を拠点とするEspressif Systems社がリリースしているマイコンで、小さいモジュールの中にインターネットとワイヤレスで接続するための無線通信機能Wi-FiやBluetoothを搭載し、個人でも手軽に体に入れられる数百円という価格帯です。制作に使うプログラミング言語もC言語やJavascritp,Basic, MicroPythonなど多数の言語に対応しています。また小電力で動作するのに高性能であるということも魅力の1つです。趣味のマイコンから製品まで幅広く利用できる魅力があります。

ESPマイコンシリーズではESP8266とESP32の2つがよく使われます。ESP8266はWiFiのみを搭載していて32bit、80MHzのクロックで動作します。ESP32はこのマイコンの上位機種になっていて、WiFiの他Bluetoothもつかえ、CPUコアもデュアルコアのクロック240MHzと高速です。またプログラミング言語もC言語の他にもJavascriptやPythonなど幅広く使えます。しかしESP32のほうが少し割高になります。

いくら自宅のものを自作するとは言え、数百円の違いでも個数を作れば大きな差になっていきますし、それほど処理が必要ないものに高機能なマイコンを利用する必要はありません。高機能になればそれだけ電力も使いますので、電池で稼働させるとしたら少しでも長持ちさせたいものです。

ESP32 Fabshop

とりあえずESP32の開発ボードではじめてみよう!

上の写真はESP32マイコンが搭載された開発ボードです。55mm×27mmと小さいサイズですが、プログラムの書き込み用のUSBポートやリセットボタンなど開発に必要な周辺回路が整っています。本来製品にする場合、周辺回路は書き込み時にしか使わないため後々不要になり、シルバーケースでシールドされたESP32モジュール部分だけが必要になります。この開発ボードではそれらが一体型になっているため、何度も気軽に書き換えができるため、後で機能を追加したいときなどにはUSBケーブルとコンピュータを接続してすぐに修正も可能です。これ以上開発が必要ないという状態のものが出来上がったときには前述のようにESP32モジュールだけでつくりますが、最初のうちはこのボードを使っていきます。以下、より詳しく見ていきます。

【ESP32開発キット(ESP32-DevKitC)の主な仕様】

  • SoC:ESP32-D0WDQ6
  • CPU:Xtensa LX6 デュアルコア240MHz
  • メモリ:内蔵フラッシュ4MB
  • SRAM:520Kバイト
  • Bluetooth:Bluetooth4.2 /BLE
  • Wi-Fi:IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)
  • 通信機能:UART,SPI I2C
  • PWM出力:LED用8チャネル/モータ用2チャネル
  • アナログI/O :In 16チャネル/Out 2チャネル
  • 開発言語:C, C++, JavaScript、BASIC,MicroPython、
  • 消費電流:80[mA]
  • プログラム書き込み:microUSBまたは WiFi

IoT対応マイコンで何を作るか?

IoTはモノのインターネットですから、インターネットにつながって便利にいろいろな事が出来るという事です。もっと言えば「ネットを使って離れたところの情報を知ったり、操作ができる」というのがIoTの主な利用用途になるわけです。家族の見守りや、留守中の監視、自宅の家電をリモートコントロールするなど用途は様々です。しかし、それを発想するにしてもチュートリアルなどを通じで使い方やプログラミングを学んでおく必要があります。

今後Fabshopでも、ESP32については実際の利用方法も含めてご紹介していきます。