磁気センサーを利用した電子回路
今回は磁気センサーを使用した磁気感知回路を作ります。
この回路では磁石を磁気センサーに近づけると磁気を感知して電気を流すことができます。
この回路を使って身の回りのものに磁気があるか確かめてみましょう。
用意するもの
ブレッドボード
ブレッドボードの使い方がわからない方は、こちらの記事をご覧ください
抵抗(470Ω)
抵抗の細かい説明は下記の記事で紹介しています。
抵抗(10kΩ)
LED
下記の記事でLEDについて細かい説明をしています。
ホールIC(DRV5013)
今回はホールICというホール効果を利用した磁気センサーICを使用します。磁気センサーについてはこちらのページも併せてご覧ください。
リード線
今回は3本使用します。
9V電池コネクターと9V電池(角型)
回路図
今回製作する回路図になります。
ブレッドボード配線図
抵抗(10kΩ)はホールICのVccとOUTに接続されています。
ブレッドボードへの実装
ここからはブレッドボードに電子部品を実装していきます。
ブレッドボードは回路の実験をするのにはんだ付けをしないで、部品の足やリード線を差し込むだけで接続ができるので試作などの際に簡単に部品の交換ができます。
テスト、試作などの場合によく利用されています。
ホールセンサーICの取り付け
このホールIC(DRV5013)は型番が書いてある面からみて左から順にVcc・GND・OUTとなっています。
ブレッドボードにホールICを取り付けます。
抵抗1の接続
次に抵抗(10kΩ)を差し込みます。
ホールICのVccとOUTに抵抗を差し込んでいきます。
抵抗2の接続
次に抵抗(470Ω)を差し込んでいきます。
抵抗の片方はホールICのOUTに接続します。
もう片方はホールICより四つ離れたところに差し込んでください。
ホールICに磁石を近づけるとこの抵抗までくっついてくるので手前に折っておきます。
LEDの接続
次はLEDを差し込みます。
(注意)LEDは極性が決まっています。足の長いほうが「アノード」と言って+側になります。
足の短いほうは「カソード」と言ってー側になります。
電気は+から-に流れます。
アノード側を右にして抵抗(470Ω)の左の足と同じ縦列に差し込みます。
リード線の接続
リード線は三か所差し込みます。
一か所目は、LEDのカソード側から上にある電源線のマイナスに差し込みます。
二か所目は、ホールICのVcc(1番ピン)から電源ラインのプラスに差し込みます。
三か所目は、ホールICのGND(2番ピン)から電源ラインのマイナスに差し込みます。
電源の接続
電源を差し込んでいきます。
この時点で電池コネクターに電池が入ってないことを確認してください。
電源コネクタの赤い線をプラス側電源ラインに差し込みます。
電源コネクタの黒い線をマイナス側電源ラインに差し込みます。
間違いなく差し込めたら電池をセットしてください。
これで回路の組み立ては完了です。
動作確認
このホールICはN極を型番が書いてる面に近づけると電気が流れ、S極を近づけると電気が流れなくなります。
N極を当てたままだとLEDは光続け、S極を当てたままだとLEDは光らなくなります。
動作確認ができたら身の回りのあるものに磁気があるか確かめてみましょう。
磁気センサーはドアなどの開閉状態の確認などにも使われています。2つのものが近づく・離れるという状態をチェックできるため、さまざまな場面に応用されています。