ジャガイモを育てよう

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一般名 ジャガイモ
分類 ナス科ナス属
発芽する地温 18度~20度前後
生育温度 15度~30度前後が適す

生育条件

日当たりのよい場所を選びましょう。

土壌酸度は中性~酸性

栽培のポイント

ジャガイモの植え付け時期は、春と秋に2回あります。

春は2月下旬から4月上旬、秋は8月下旬から9月中旬くらいです。

初心者の場合、種イモが手に入りやすいことや育生管理がしやすいので春植えが向いています。

栽培用の種イモは園芸店やホームセンターなどで販売されている農林水産省の検査機関の検査に合格したものを購入しましょう。
スーパーなどで販売されている、食用のジャガイモは育成中に病気になってしまったりすることがあるので避けましょう。

ジャガイモを育てよう!

ジャガイモの植え付け時期は、春と秋に2回あります。

春は2月下旬から4月上旬、秋は8月下旬から9月中旬くらいです。

初心者の場合、種イモが手に入りやすいことや育生管理がしやすいので春植えが向いています。

栽培環境の準備

ジャガイモ用の土づくりをします。

1.

土は20㎝くらいの深さまで耕しておきます。

この時に石などの異物があったらジャガイモの成長の邪魔になってしまうので取り除いておきます。

植え付けの2週間くらい前までに、1㎡あたり苦土石灰50g・たい肥500gをよく混ぜて土になじませておきます。

幅60㎝・高さ10㎝~15㎝の畝を作ります。表面は平らにならしておきます。

タネをまこう

種イモの準備をして、植え付けをします。

1.

種イモの植え付けの前に、「芽出し」という作業をします。

芽出しは必ずしなくてもいいのですが、芽だしをしておくと種イモをそのまま植え付けた時よりも発芽の時期がそろい、生育もよくなります。

植え付けの2~3週間くらい前から、種イモが重ならないように並べ毎日、日中太陽の光を当てます。夜は寒いので屋内に入れます。およそ2週間くらいから緑や紫色の芽が種イモから出てきます。

2.

芽出しをした種イモを1片40g~60gになるようにナイフで切ります。

切るときは、種イモの頭頂部に芽が集まっているので、芽の数が均等になるように切ります。

切り口から雑菌が入らないように、草木灰かイモ専用の切り口処理剤を付けるか、2日から3日乾燥させます。

3.

用意していた畑の畝の中央に深さ5㎝くらいの溝を作ります。

4.

溝に切った種イモを、切り口が下になるように、30㎝間隔で並べ、並べた種イモと種イモの間に30gずつの化成肥料を置いていきます。

※化成肥料を置くときに、種イモに肥料が当たってしまうとジャガイモが枯れてしまう肥料焼けを起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。

5.

畝の溝に5㎝くらい土をかぶせます。

普段のお手入れは?

発芽後は芽かきと土寄せ、追肥をします。

芽かき
ジャガイモの芽が5㎝くらい伸びてきたところで、太くて元気のよい目を3本から4本くらい残して引き抜きます。
地表に出ている茎の本数だけで芽の数を数えてしまわないようにしましょう。
土の中で1つの芽から複数本出ている場合があるので確認してから抜きましょう。
引き抜くときは残す芽にダメージを与えないように、残す芽の根本を軽く手で押さえて引き抜くようにしましょう。

追肥と土寄せ
1.

芽かきが終わったらそのまま追肥と土寄せをします。

追肥は化成肥料を株もとに30gずつ施します。

2.

土寄せは鍬などを使って、ジャガイモの土を株元に被せるように土を寄せます。

ジャガイモが見えてしまっているところもしっかり土をかぶせておきましょう。

ジャガイモが太陽の光に長時間当たると、表面が緑色に変色します。

これを緑化といい、有毒なソラニンが発生してしまいます。

それを防ぐために、土から顔を出しそうなジャガイモを覆うために土寄せを行います。

土寄せは芽かきの後だけでなく、収穫まで1週間から2週間おきに行います。

雑草が伸びてきたら、除草しておきましょう。

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重量:1.4Kg

花が咲いたら取る

育生途中で白や、うすい紫いろの小さな花が咲きます。

花はそのままでも大丈夫ですが、ジャガイモの成長に必要な栄養分が取られてしまうので、できれば花は取り除きましょう。

今回のFabShopガーデンのジャガイモには花が咲きませんでした。

その原因として窒素分の多い肥料を与えすぎてしまうと花が咲かないことがあるようです。

花が咲かなくてもジャガイモは育つことが出来るので心配はいりません。

花が咲かない分、ジャガイモに栄養がいきわたるので少し大きめのものが収穫することが出来る可能性があります。

病虫害、ここに注意!

害虫

気候が暖かくなってくると、テントウムシダマシという虫が出てきます。

テントウムシに似ているので見分けにくく、ナス科の植物につく虫で、葉を食べてしまいます。

見つけたら駆除しましょう。

病気

ジャガイモに出やすい病気にそうか病があります。

イモの表面にかさぶたのような病斑ができます。

対策としては、連作をしない、病気にかかっていない種イモを植える、未熟なたい肥を使わないなどがあります。

収穫しよう!

収穫の目安

ジャガイモの収穫時期は、7割から8割くらいの葉が黄色く枯れてきた頃が目安です。

収穫は晴天が2日から3日続いた天気の良い日に行います。

土が湿っている状態で収穫すると、カビが発生したりイモが傷ついて菌が入ってしまい腐りやすくなります。

収穫の方法

1.

試しに1株掘り起こして、ジャガイモが十分な大きさに育っているかを確認します。小さいようであれば、焦らず大きくなるのを待ちます。

2.

ジャガイモの株もとを両手で持って、そのまま引き抜きます。

土に残ってしまうジャガイモもあるので手で探してすべて掘り上げましょう。

3.

根や茎からジャガイモを手で取り外します。

この時に緑色に変色してしまったものと、500円玉より小さなイモはソラニンを多く含んでいるので捨ててしまいましょう。

緑色に変色したジャガイモを食べると、下痢や吐き気、腹痛などを起こすことがあるので注意しましょう。

4.

土を払い落として、1時間くらい日に当てて土を乾かします。

水洗いをしてしまうと傷みやすいので多少の土はそのままにして風通しのよい冷暗所で保存します。

※日光の光だけでなく蛍光灯の光でも緑に変色してしまうので保存するときは光が当たらないように注意しましょう

ジャガイモは堀たてよりも1週間から2週間くらい追熟させてから食べると、ジャガイモに含まれるでんぷんが糖分に代わって甘みとうまみが増しておいしく食べられます。