夏のマスクに代わる飛沫対策に!子どもに最適なフェイスシールドの作り方!

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新型コロナウイルス感染症の流行により話題となったフェイスシールド

2019年の年末ごろから中国の武漢を発端とする新型コロナウイルスが世界中に蔓延することになり、マスク不足などが起こりました。そのマスク不足の解消や、咳・くしゃみをした際の飛沫防止のために話題となったのが「フェイスシールド」です。フェイスガードと呼ぶ場合もあります。

あまりなじみがなかったフェイスシールドですが、今ではスーパーマーケットの店員や清掃スタッフなども日常的に付けている風景を見かけます。

facesheild

小さな子どもがいる保育園・幼稚園・学校などにおすすめ

学校生活もはじまり、いよいよ感染症に気を付けながら生活するいわゆる「新しい生活様式」が始まりました。ワクチンが無い中、ウイルスの感染に気を付けながら生活をします。

しかし、小さな子どもたちはマスクは息苦しく取りたがります。ましてや夏になれば熱もこもり、熱中症や酸欠などの心配もあります。

そんな時に有効なのがフェイスシールドです。

クラフト、図工の時間などに自分のお気に入りのフェイスシールドを作ろう!

フェイスシールドは販売もされていますが、買ってきたものでは子どもたちはあまり興味をもちません。あえて子どもたちに作らせることでそれぞれオリジナルのかわいい、かっこいいフェイスシールドが作れるため、子どもたちも喜んでフェイスシールドを身に着けてくれます。

自分でデコレーションすることで、楽しい工作の時間にもなり、またいろいろな工夫によって使いやすいフェイスシールドを考える時間にもなります。

Fabshop フェイスシールド
Fabshop フェイスシールド

フェイスシールドを作る際のポイント

フェイスシールドの作り方はいろいろありますが、子供向けに作る際にいくつかのポイントがあります。

  1. 顔とシールドとの距離を十分にとる事
  2. シールド上部が開放になっている事
  3. シールドはクリアなものを使い、レンズ効果が無いモノを採用
  4. 額にあたる部分はスポンジ(隙間シール)などでクッションを付ける
  5. ゴム紐で調整ができるようにする
  6. マスキングテープやキャラクター・文字などのステッカーでデコレーション

このような6つのポイントに気を付けて作ると、子どもが喜ぶフェイスシールドが作れます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

1、顔とシールドとの距離を十分にとる事

顔とシールドとの距離はしっかりとるようにしましょう。距離が近いとシールドが曇ってしまったり、息苦しさを感じます。そのためにシールドのフレームを二重にしてしっかり距離を取ります。

3Dプリンタなどをお持ちの方であれば、以下の写真のようなフレームはインターネット上にもいくつかデータとして公開されています。(例としてValcrow氏のフェイスガードの3Dデータはこちらから

フレームは、厚紙や方眼紙などでも作れます。写真のように二重構造のフレームをまずは作りましょう。両端にはあとで伸びるゴム紐などを通すための穴もあけますので、それらを計算して作りましょう。

Fabshop フェイスシールド

2、シールド上部が開放になっている事

前の写真のように、シールドを取り付ける外枠部分と、額が当たる内枠の部分の距離を十分に取っておくことで、フェイスシールドの上部に空間ができて、話したときに口からでる暖かい空気などがこもらずに風通しもよくなります。

上部が開いていると浮遊しているウイルスなどが入りやすいのではないか?と思いうかもしれませんが、フェイスシールドの効果はいろいろありますが、あくまで飛沫を抑えるという事になります。

3、シールドはクリアなものを使い、レンズ効果が無いモノを採用

シールドは柔らかくてよく曲がる素材のものを利用しましょう。硬いプラスチックやアクリルなどは、転んだりぶつかったりしたときに折れて切れ目などでけがをする場合があります。ソフトケースなどのかなり柔らかいものもありますが、厚みがあるものはレンズのような効果により、シールド越しに見るとぼやけて見えたり、子どもによってはめまいや吐き気をもよおす場合があります。

最適なのがラミネートシートです。

通常ラミネートシートは何かを挟んで機械に通しますが、何も入れずにラミネーターに通すことで、透明で柔らかいシールドになります。角を丸く切って、外枠のサイズに合わせてカットします。

Fabshop フェイスシールド

4、額にあたる部分はスポンジ(隙間シール)などでクッションを付ける

フレームの内側には、スポンジを貼ります。方眼紙や厚紙などをフレームにした場合は汗などでフェイスシールドが壊れやすくなってしまいます。また子どもの額にも良くないので、通気性が良く、汗もある程度吸収するスポンジや窓サッシなどに取り付ける隙間シールなどが便利です。いずれも100均などで入手可能です。

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5、ゴム紐で調整ができるようにする

円筒状の裁縫などで使うゴム紐を写真のように二重にして付けます。二重にするのがポイントで、後頭部を挟むようにしてホールドすることでずれにくくなります。ゴムは長さが調整できるように結びます。

6、マスキングテープやキャラクター・文字などのステッカーでデコレーション

100円ショップなどで売られている綺麗なマスキングテープやデコレーション用のステッカーなどでフレームをつけたりすれば、オリジナルなフェイスシールドが完成です。突起物をつけたりして、形にこだわらず自由な発想でお気に入りのフェイスシールドを作ると愛着も沸き、子どもたちも自然とつけてくれます。

販売されているフェイスシールドを購入してカスタマイズするもよし!

インターネットでは色々な種類のフェイスシールドが販売されていますが、どれも額につけて顔との距離も十分に取れていないものが多いです。しかしこれらを購入してカスタマイズするのも良いでしょう。

オリジナルのフェイスシールドを作ろう!

フェイスシールドはなぜかどれも同じような形をしています。特に形にこだわらずにもっと自由な発想で自分なりのフェイスシールドを考えて作るのもとても面白いです。

学校の工作として自分に必要な実用的なものを作ると言うのはものづくりとして最高です。あきてきたらまた新しいものを作るなどして、長く付き合わなければならないウイルス時代を乗り切りましょう。