この記事をシェアしよう!

はんだ付けが楽になる「パーソナル・リフロー機」

米国を拠点とする日本人のメーカーがリリースした新しい時代のハンズフリー・スマートソルダリングマシーンともいうべき「REFLO AIR(リフロー・エア)」がクラウドファウンディングサイト「CROWDSUPPLY」にて見事ファウンディングに成功しました。

先日、米国サンフランシスコ郊外のサンマテオで行われた「MakerFaire Bay Area」でも出展していたパーソナルリフロー機。出展ブースでも人気を集めていました。

メーカームーブメントを手助けするのは、高価だった工作機などが低価格になってくることでもあります。3Dプリンタやレーザー加工機などもデスクトップで利用できるような小型で移動も簡単でなおかつ低価格になってきたことで、個人でも頭に思い描いたものを形にできるようになってきました。

個人でも回路設計の時代へ

従来のDIYでは、木材を加工したり、鉄板を切ったりと形を作るものが多くを占めていました。3Dプリンタやレーザー加工機のデスクトップ化、低価格化はDIYの未来を変えました。これらの進化はより高度なものづくりを身近にしたため、個人でのものづくり、いわゆるパーソナルファブリケーションの幅を広げました。近年のパーソナルファブリケーションで欠かせなくなってきているのが「マイコン」や「電子回路」などの仕掛けの部分です。

教育用の汎用マイコンでお馴染みの「Arduino」や「ESP32」など様々なマイコンが登場し、モーターやサーボなどのアクチュエータを制御して、形にしたものを動かして、より自分に必要なものが作れるようになりました。

マイコンを使わなくとも、決まった動作を提供するICやチップを搭載した簡単な電子回路を作るだけでもソフトウェア無しで動作する仕掛けを作ることもできます。

Fabshop

今やフリーの電子回路設計CADなどもあるため、電子回路の設計なども個人でできるようになり、基板を作る際にはエッチングや作成したデータを国内外の基板製造業者に出せば、数枚の注文でも受注してもらえて、かつ数日で手元に届く時代になりました。

しかし最後の作業である基板に電子部品を実装する作業についてはちょっと問題が出てきます。

そもそもちょっとしたプロトタイプの製作や個人で試行錯誤しながらのものづくりは業者に出したりしてコストがかかるような事はあまりしたくありません。基板はインターネット経由でCADのデータを送れば低価格で作ってくれるようになりましたが、それでも個人にとっては中々の出費。それに加えて基板実装を業者に頼めばもっと高くつきます。それに「ものづくり」は何度も失敗を繰り返して行うもの。この段階で基板の出来も最適かどうかわからないわけです。

基板への実装作業では「はんだ付け」作業が必要になります。最近の回路にはチップになった小さい部品を使う事が多く、またマイコンのはんだ付けは非常に細かく、相当な慣れも必要です。

誰でも簡単にコンピュータ上で電子回路が設計できるようになったとしても、実際に「はんだ付け」作業が必要な実装の段階に行くとやはり経験も必要になってきます。

REFLO AIRが解決してくれる「はんだ付け!」

これらを解決してくれるのがREFLO AIRです。例えば、はんだ付けでも大きな部品のはんだは意外と簡単ですが、マイコンやチップ部品などは細かく、顕微鏡をのぞきながら行ったりする必要もあります。

REFLO AIRは、ノズルから高温のエアが噴出され、はんだ付けを行いたい部品の基板表面に塗ったクリーム半田を溶かして部品を溶接します。

基板の位置を調整するのもマウスのようなコントローラーで行い、基板面の拡大図は手持ちのスマートフォンをセットして確認することができます。

通常、電子回路を設計し、基板の製造を発注する際には「メタルマスク」と呼ばれるクリームはんだを塗るための治具のようなものも一緒に発注できます。このメタルマスクによってはんだ部分だけにクリームはんだを塗布することができ、その上に部品を並べてオーブンなどにかけます。

このREFLO AIRの良いところは、個人で作る場合やプロトタイプの製作の時などは部品も1つ1つ確認しながらはんだ付けしていきたいものです。専用オーブンなどに入れると全てを一気にはんだ付けしてしまうため、完成しているものを複数個制作する場合などは良いですが、試作品段階では途中で測定したりする場合もあります。手直しを入れながら作業したりする場合などスポットではんだ付けできるのは魅力です。

修正・修理作業専用としても最適

スポットで熱風によりはんだを溶かすことができるため、すでに完成した回路の修正作業を行う場合や、壊れたマイコンや部品の交換などの際の作業にも最適です。このような用途であれば、実装工場の修正ラインや修理業者としても低価格で設備をそろえられるため、魅力あるものにもなります。

REFLO AIRを制作したのはMagicBoxLabという2人の日本人メーカーズです。彼らは2019年3月にもコンパクトなリフローマシンである「REFLO」をクラウドファンディングで公開し、こちらも$3,000の目標を3倍以上上回る$11,307(376%)をファウンディングしています。

今回のはもっと手軽にできるバージョンということでAIRをリリースしています。

https://www.crowdsupply.com/magicbox/reflo

上記ウェブサイトからもREFLOも発注可能です。

今回のREFLO AIRは以下のURLよりオーダーも可能です。

https://www.crowdsupply.com/magicbox/refloair

この記事をシェアしよう!