画面キャプチャアプリのShutterは、大量のスクリーンショットを高速にオンラインストレージへ自動保存することが可能で、使い方によっては強力な情報収集ツールともなり得ます。尚、WindowsにもあるShutterとは全く別のものです。
Shutterのインストール
タスクバー左端のスタートメニューから「設定」→「Add / Remove Software」をクリックして起動します。
開いた「Add / Remove Software」画面左上の検索枠に”screenshot”と入力して「Enter」キーを押すと、しばらくして右ペインに検索結果が表示されます。右ペインの”shutter”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「OK」ボタンをクリックします。
「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、パスワード入力欄に【STEP-09】で設定したパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。特にパスワードを設定していない場合は、既定の”raspberry”を入力します。
すると、選択したパッケージのダウンロードとインストールが始まり、完了すると画面が閉じます。
Shutterの設定
タスクバー左端のスタートメニューから「アクセサリ」→「Shutter」をクリックして起動します。
最初に起動したときは、「アップロードプラグインの情報をアップデート中」画面が現れます。
Shutterが起動したら、先ずメニューバーから「編集」→「設定」をクリックします。
開いた「Shutter – 設定」画面の左側に並んだメニューボタン「メイン」では、項目「圧縮率」がスライドバーで調整できます。圧縮率による画像のサイズと品質はトレードオフの関係にあるので、キャプチャ画像の目的に合わせて設定してください。
その他の項目も細々と設定が可能ですが、ここでは項目「保存」の「何もクリップボードにコピーしない」のラジオボタンをクリックしておきました。
画面左側のメニューボタン「詳細」では、更に詳細な設定項目が並んでいました。
メニューボタン「アクション」では、項目「取得後に開く:」のチェックボックスにチェックを入れ、右側の”▼”をクリックして出てくるメニューから「内蔵のエディタ」を選択してみました。
メニューボタン「イメージ表示」でも、詳細な設定が可能です。
メニューボタン「動作」では、設定項目のあまりの多さに圧倒されてしまいました。
メニューボタン「アップロード」では、オンラインストレージへのアクセス方法の設定が可能です。
メニューボタン「プラグイン」でも、これだけのプラグインがインストールされていることが分かります。これらを使いこなせれば、何でもできそうです。
一通り、設定項目を確認できたら、「閉じる」ボタンをクリックします。
Shutterでアプリの画面をキャプチャして加工する
「Shutter」画面に戻ったら、画面右下の「マウスのポインタを含める」のチェックボックスにチェックを入れ、「取得するまでの待ち時間:」の”↑”と”↓”をクリックして設定します。
あらかじめ、何かアプリを起動しておき、Shutterのツールバーの「ウィンドウ」右の”↓”をクリックして出てくるメニューから「アクティブなウィンドウ」を選択します。
設定した待ち時間の後でShutterの内蔵エディタが開いてキャプチャした画像が表示されました。早速、画像の右下に表示されている赤の□をマウスで動かしてトリミングしてみます。
内蔵エディタの左側に並んだボタンの下から3番目をクリックして画像を加工してみます。
マウスでひとつのファイル名を範囲指定しました。
指定した範囲が大きなピクセル表示に変わって文字が読めなくなりました。画像を加工したら、ツールバーの「保存」ボタンをクリックします。
内蔵エディタが閉じて、Shutter画面に加工済のキャプチャ画像が表示されていました。これで先程、設定画面に指定されていた保存先”Pictures”に自動で保存されます。
タブ「セッション」右のタブの”×”をクリックして、このセッションを終了します。
デスクトップに表示しきれないウェブページ全体をひとつの画像にキャプチャする
Shutter画面のツールバーに地球儀のアイコンがグレーアウトされていたので、その右の”↓”をマウスオーバーしたら、このようなポップアップが表示されました。
Shutter画面右上の「×」をクリックして一旦、閉じます。
もう一度、タスクバー左端のスタートメニューから「設定」→「Add / Remove Software」をクリックして起動します。
開いた「Add / Remove Software」画面左上の検索枠に”gnome”と入力して「Enter」キーを押すと、しばらくして右ペインに検索結果が表示されます。右ペインの”gnome-web-photo”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「OK」ボタンをクリックします。
「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、パスワード入力欄に【STEP-09】で設定したパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。特にパスワードを設定していない場合は、既定の”raspberry”を入力します。
すると、選択したパッケージのダウンロードとインストールが始まり、完了すると画面が閉じます。画面が閉じたら、Raspbianを再起動します。
再起動してShutterを開くと、グレーアウトしていた地球儀アイコンが色付きで表示されていたのでクリックしました。
新たに、小さな「Shutter」画面が開きました。
ブラウザを起動し、ウェブページのURLを右クリックして出てくるメニューから「コピー」を選択します。
小さい方の「Shutter」画面に戻り、入力欄で右クリックして出てくるメニューから「貼り付け」を選択します。
「Shutter」画面の入力欄にURLを貼り付けたら、「取得」ボタンをクリックします。
残念ながらエラーが発生してしまったので、「キャンセル」ボタンをクリックして閉じました。
大きい方の「Shutter」画面に戻ったら、地球儀アイコン右の”↓”をクリックして出てくるメニューから「最大2分待つ」を選択します。
もう一度、地球儀アイコンをクリックします。
先程と同じURLを入力して「取得」ボタンをクリックします。
ウェブページの取得中は、入力欄下にプログレスバーが表示されます。
なんとか2分以内にウェブページが取得でき、Shutterの内蔵エディタが開いてキャプチャ画像の一部が表示されました。画像を加工しない場合は、ツールバーの「閉じる」ボタンをクリックします。
内蔵エディタが閉じて、Shutterにキャプチャ画像が縦長に小さく表示されていました。設定した保存先”Pictures”の他にデスクトップにも保存する為、メニューバーから「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリックします。
「保存場所を選択」画面が現れたら、左ペインで「デスクトップ」を選択し、「保存」ボタンをクリックします。項目「名前:」の入力欄に表示されたファイル名はURLに連番が足されたもので、変更する必要はありませんでした。
デスクトップに保存したキャプチャ画像を右クリックして出てくるメニューから「イメージビューワ」を選択します。
「イメージビューワ」でも縦長に小さく表示されますが、画面左下の「+」ボタンをクリックすれば一部を拡大して見ることができます。
一応、キャプチャ画像そのものも貼っておきます。