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プログラミング教育で最も使われているビジュアル言語「Scratch:スクラッチ」

日本の学校教育にもプログラミングを導入しようという中、若年層へのプログラミング教育を容易にするためにビジュアル言語と呼ばれるものがあります。プログラミングと言えばソースコードと呼ばれる英語に近いような文章をひたすら入力してプログラムを組み立てるのですが、アルファベットを習ったばかりの小学生にいきなり文法のようなものをましてや文字だけで作らせるのは非常に難しいものです。

そこでビジュアル言語と呼ばれるものを用意してブロックを組み合わせて視覚的に表現していくものをビジュアル言語と呼んでいます。ビジュアル言語も様々な種類がありますが、その中でもScratch(スクラッチ)はPython言語によりプログラミングを学ぶ際に最も使われているものです。

2020年から学校教育にプログラミングが導入されますが、学校によりその手法は様々だとしても、やはりScratchが最も使われるツールになるといわれています。

スクラッチのブロックはコードの内容により色分けされていて分かりやすくなっているものの、プログラムはコンピュータに命令する動作を1つずつ手順を論理的に並べていかなければなりませんので、子どもたちにプログラミングを身に着けさせるためには考え方の訓練も必要になります。

これらを手助けするのが今回紹介する「Scratch コーディングカード」です。英語版と日本語版がありますが、今後の事を考えると「英語版」をおすすめしたいため、ここでは英語版のカードでご紹介していきますが。アルファベットを知らない学年には日本語版ももちろん有効です。

Scratch Python

Scratch Coding Cardなら、より効果的に学べる!

このScratchコーディングカードは、Scratchで実際にプログラミングを学ぶ時に効果的な手助けになります。

コーディングカード(英語版)は全部で75枚のカードがボックスに入っていて、以下の10セットのプロジェクトに分かれています。

  • Animate Your Name : 自分の名前をアニメーションで動かそう
  • Race to the Finish : キャラクターを動かしてレースさせよう
  • Make Music:音楽を作ろう
  • Hide and Seek : かくれんぼのプログラムを作ろう
  • Create a Story : キャラクターを会話させて自分のストーリーを作ろう
  • Dress Up Game : キャラクターにいろいろな服装をさせてみる
  • Pong Game:様々な効果を使ってボールをバウンドさせるゲームを作る
  • Let’s Dance : 音楽や動きを付けたキャラクターでダンスシーンを作る
  • Catch Game : 空から落ちてくるものをキャッチするゲームを作ろう
  • Virtual Pet : 食べたり飲んだり遊んだりするペットを作ろう

Fabshop Scratch Coding Cards Fabshop Scratch Coding Cards

各プロジェクトには機能ごとに分かれたカードが用意されていて順番に1つ1つ機能をクリアしていく事で最終的にそのプロジェクトが完成する仕組みになっています。各カードには、基本的な動作のチュートリアルの他、他のブロックに変えたらどうなるかなどの考察的要素もはいっているため、応用力も身につく仕組みになっています。

例えば、Animate Your Nameのプロジェクトでは、自分の名前をアニメーションで動かすプログラムを組んでいきますが、まずは1つ目のカードを引くと「Color Clicker」というカードになっていて、「クリックしたときに色が変わる文字を作る」というプログラムを作ります。

カードを裏返すとその手法が手順を追って紹介されています。同じようにコードをセットしたら、実行させてみるとこのカードで学ぶ「色を変える」というコードの組み方が学べます。

このような形で、指導する内容を細かくカードで分けることで無理なく学べ、かつ理解したら次のカードにステップ・バイ・ステップで進むことができるため、理解度チェックにも役立ちます。

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英語版はScratch3.0にも対応

2019年1月には最新版のScratchとして3.0が正式にリリースされました。Scratch Cording Card も2nd Editionが発売されて、この3.0にも対応しています。

Scratch 3.o では絵を描いたり、音楽をデザインしたりなどのツールが強化されて、さらに新しい機能のブロックが追加されるなど更に機能が拡張されています。

Scratch Cording Cardで英語も一緒に学習!

コンピュータでプログラミングを行う場合、通常はソースコードを書いてそれらを実行させます。それらは英語のような文になっていて、アルファベットを打ち込んでいきます。つまり、これらビジュアル言語を学んでいっても、将来よりフレキシブルなプログラミングを行うためにはソースコードで書くことになります。

また、コンピュータを学び、本格的にプログラミングを行っていく場合やはり英語は避けて通れないものです。せっかくの機会ですから「プログラミングを学ぶには英語も必要になってくる」というその必要性を子供たちに理解してもらう事も重要です。

このScratch Coding cardの英語版はその指示も短い英語の指示で同じ表現が沢山出てきます。

例えばカードの最初には「GET READY」と出てきて「Chose a backdrop」「Choose a letter from the letter category.」という指示が文章で書かれています。GET READY は「準備しましょうという意味ですよ」など最初はこれらの意味を押していく事で、この表現は毎回出てきます。「選ぶ」の意味があるChooseという単語も沢山でてくるため、毎回繰り返し出てくる言葉を見てカードを進めていく事でプログラミングを学びながら必要な英語も身についていきます。

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プログラミングはあくまで何かを達成するための手段

プログラミングを学ぶ際にとても重要な事は”プログラミングはあくまで手段である”という事です。これは英語も同じで、「英語」という勉強にするのではなく、人とコミュニケーションを取る際に必要なものの1つの言葉というものである事を伝えることが重要です。

プログラミングも「自分が作ったキャラクターを動かしてゲームを作ってみたい」などあくまで目的を達成するためのツールです。「プログラミング」というもの自体を学ぶことが目的でないことが重要です。

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