【STEP-99】音楽保存ストレージのマウント方法をファイルシステムテーブルから/etc/rc.localに変更する

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以前【STEP-88】で音楽保存ストレージを一旦、MPDサーバーにマウントした後、【STEP-90】でMPDクライアントにマウントしたらMPDサーバーが起動しなくなってしまいました。ファイルシステムテーブル(/etc/fstab)にデバイスのマウントを書き込むと、そのデバイスがマウントできないとOSそのものも起動できなくなってしまうそうです。デバイスはUUIDで識別されるので、HDDなどをフォーマットしてUUIDが変わると同じHDDを接続していても起動不能になります。その後、【STEP-92】で/etc/rc.localに共有フォルダをMPDサーバーにマウントする命令を書き込みましたが、こちらはマウントできない状況でもOSは起動します。今回はMPDクライアントに接続した音楽保存ストレージをMPDサーバーと同じ/etc/rc.localでの自動マウントに切り替えます。

ファイルシステムテーブルによる音楽保存ストレージの自動マウントを解除する

ファイルマネージャを起動して「/etc」を開き、fstabを右クリックして出てくるメニューから「nano」を選択します。

開いた「GNU nano」画面で【STEP-90】で設定した4行目の”UUID=”で始まる行の行頭に”#”を入力してコメントアウトし、(「Ctrl」+「O」) → (「Enter」) → (「Ctrl」+「X」)キーの順に押して保存し、再起動します。

再起動したら、音楽保存ストレージのマウント状況を確認します。

lsblk -f

普通に、/media/pi/下にUUID名のフォルダができて、そこにマウントされています。

/etc/rc.localに音楽保存ストレージの自動マウントを書き込む

ファイルマネージャを起動して左ペインで「/etc」を開き、OS起動時の実行を設定するrc.localを右クリックして出てくるメニューから「nano」を選択します。

「GNU nano」画面が開いたら「↓」キーでカーソルを下に送り、最終行の”exit 0″の上に置きます。

3秒待つの命令を入力して改行します。【STEP-92】のときと違い、Wi-Fi接続の共有フォルダではなく、USB接続のローカルドライブなので、このくらいでOKです。

sleep 3

次の行にここまで入力します。行末には半角スペースを入力しておきます。

sudo mount -U

LXTerminalに戻って、音楽保存ストレージのUUID全体を選択し、右クリックして出てくるメニューから「コピー」を選択します。

「GNU nano」画面に戻り、カーソル位置で右クリックして出てくるメニューから「貼り付け」を選択します。

半角スペースを入力した後に音楽保存ストレージのマウントポイントを入力します。

 /mnt/mpd

入力したら、(「Ctrl」+「O」) → (「Enter」) → (「Ctrl」+「X」)キーの順で保存し、再起動します。

再起動したら、ファイルマネージャを起動し、左ペインで音楽保存ストレージの共有フォルダmusicを開くと、保存されたアルバムフォルダが表示されました。

Cantataを起動してPersonalモードに切替えたら、メニューバーから「Music」→「Refresh Database」をクリックします。

ツールバーの下で「Refresh MPD Database?」と確認メッセージが現れるので、「Refresh」ボタンをクリックします。

マウント方法が変わっても、音楽保存ストレージの楽曲が再生できることを確認しておきます、