【STEP-65】MPDクライアントCantata【インストール編】

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手元に使っていないハードディスクや「+なし」のRaspberry Pi 3Bがあったので、サーバーとして音楽再生に最適化した環境を構築できないか検討してみることにしました。手始めに運用中のRaspberry Piにクライアントアプリをインストールした場合の機能を確認しておこうと思います。

追記:インストール前の準備

本記事投稿後、Cantataのインストールを数回実行しましたが、その際、インストール時(初回起動時?)にUSB接続のブルーレイドライブを接続していないとRaspbianからはドライブを認識しているのに何故か、CantataのDevicesにドライブが表示されないという現象が確認されました。Cantataのインストールは、ブルーレイドライブ(DVDドライブ)を接続した状態で実行してください。

Cantataのインストール

スタートメニューから「設定」→「Add  /  Remove  Software」を開き、画面左上の検索枠に”mpd”と入力して「Enter」キーを押すと、しばらくして右ペインに検索結果が表示されます。右ペインの”Music Player Daemon”のチェックボックスにチェックを入れ、画面右下の「Apply」ボタンをクリックします。

「認証待ち」画面に続いて「認証」画面が現れるので、【STEP-09】で設定したパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。

インストールが終わったら右ペインを上にスクロールし、”client library Music Player Daemon”のチェックボックスにチェックが入っていることを確認しておきます。

更に右ペインを上へスクロールし、”Qt client for the music player daemon (MPD)”のチェックボックスにチェックを入れて「Apply」ボタンをクリックします。

今度は「認証」画面も現れずにそのままインストールが始まります。終わったら、”Qt client for the music player daemon (MPD)のチェックボックスにチェックが入っていることを確認して「OK」ボタンをクリックし、閉じます。

Cantataの起動と最初の設定

スタートメニューから「サウンドとビデオ」→「Cantata」をクリックして起動します。

「Cantata First Run」画面が現れるので、画面上のリンクをクリックしてみます。

ブラウザが起動してMPDの説明が表示されますが、画面左のリンク「クライアント」をクリックします。

今度は、(MPD)クライアントの説明が表示されますが、画面を下にスクロールします。

項目「グラフィカルクライアント」の1番下に、今回インストールしたCantataのリンクがあるのでクリックします。

開いたページを下にスクロールすると、Cantataの機能一覧が表示されています。これだけ多機能だと他のアプリは不要になりそうです。

「Cantata First Run」画面に戻り、今回は未だサーバーの準備ができていないので「Basic single user setup」のラジオボタンをクリックします。

「次へ」ボタンをクリックします。

項目「Music foder:」はこのままでもいいのですが、今回、使っていないハードディスクがあったので、音楽専用にext4でフォーマットしたものをUSB接続しておきました。入力欄右のアイコンをクリックします。

「Select Foder」画面が現れるので、左ペインの「コンピュータ」をクリックします。

右ペインの「/ (ルートディレクトリ)」をダブルクリックします。

右ペインの「media」をダブルクリックします。

右ペインの「pi」をダブルクリックします。

USB接続したハードディスクのデバイス名を選択して「選択」ボタンをクリックします。

「Cantata First Run」画面に戻って、「次へ」ボタンをクリックします。

項目「Covers and Lyrics」が開きますが、変更する必要がなければ「次へ」ボタンをクリックします。

起動時の設定はこれで終わりなので「完了」ボタンをクリックして閉じます。

Cantataの画面が開きますが、いきなりエラー表示になってしまったので「Preferences」ボタンをクリックします。

「Configure」画面が現れるので、項目「Music foder:」の入力欄右のアイコンをクリックします。

「Select Folder」画面が現れ、Music folderとして指定したドライブが表示されるので、右ペインの何もないところで右クリックして出てくるメニューから「新しいフォルダ」を選択します。

Windowsならドライブを保存先としても指定できるのですが、Linuxにはそもそもドライブという概念がないので、Music folderとしてハードディスクを指定したのがマズかったようです。

このままだと「新しいフォルダ」のフォルダ名が「新しいフォルダ」になってしまうので、フォルダ名を入力(上書き)します。

フォルダ名を入力したら、「選択」ボタンをクリックして閉じます。

「Configure」画面に戻ったら、一旦、「OK」ボタンをクリックして閉じます。

音楽配信サービス Jamendoの試聴

「Configure」画面を閉じるとCantataの画面に戻りますが、エラー表示は出なくなったので、サイドバーの「Internet」ボタンをクリックします。

左ペインにいくつかの音楽配信サービスが表示されるので、「Jamendo」をクリックしてみました。

「Question」画面が現れるので、「Download」ボタンをクリックしました。

ダウンロードが終わると、左ペインの上に「Parsing music list….」が表示されてデータの解析が始まります。

解析が終わると、左ペインに全ての音楽ジャンルがアルファベット順に表示されます。「Ambient」の「+」をクリックしてみました。

「Ambient」内の投稿者がリストアップされるので、どれかの「+」をクリックします。

4曲を含む1つのAlbumが画像付きで現れたので、Album名右側の「▶」ボタンをクリックします。

Album内の4曲が右ペインに表示されて再生が始まりました。