3Dプリンタとレーザーカッターで本棚を改良!細かいものを整理する棚に。

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1995

3Dプリンタとレーザーカッターを使って、本棚を改良してみます。本棚自体は手を入れずに、パーツを作って本棚を作成します。制作はFabshop工房にある道具を使って加工します。


▼使うソフトウェア

  • 123D(3Dデータ作成)
  • イラストレーター(MDF加工用)

▼使う機材・道具

  • 3Dプリンタ
  • レーザーカッター

▼使う資材

  • MDF(木材)
  • ABS樹脂
  • 木工用ボンド


3Dデータで円柱と長方形を組み合わせて、本棚の棚を止める金具を差し込むところに使います。本棚は通常ほんの高さ程度にしか、仕切り棚が入っていませんが、3DプリンタとMDFボードを組み合わせて、段数を増やして、小物などもしまえるように作れます。

下の図のように仕切り棚を止める金具の穴に3Dプリンタで制作した円柱と直方体で組み合わせたデータを使います。データの作成にはAutoDeskの123Dで作成します。

あらかじめ穴の寸法を測り、3Dデータを作成したら試しに1個出力し、うまくいったら複数出力します。

出力が完了したら、下にひかれているラフトとよばれるサポートを外すと以下のようになります。

s-IMG_4126

つづいて、MDFの加工を見ていきましょう。


MDFを加工して、引き出しや仕切り棚を作る。


MDF(Medium density fiberboard)とは、木材を繊維状にして、接着剤や合成樹脂を加えて板状にした木質の板です。

次にMDFボードの制作について説明します。今回はFabshopにある4mmと2.5mmのMDFボードを利用して制作します。

デザインはイラストレータで行います。

Fabshop イラストレータ

カットする線を描くだけなので、非常に簡単な作業です。

データができたらレーザーカッターに転送し、MDFをカットします。写真は2.5mmで作った引き出しのデータです。

Fabshop MDF

カットしたMDFを木工用ボンドで張り合わせます。接着面に軽くボンドを流します。立ち上げて、張り合わせます。

以下のように引き出しが完成しました。

Fabshop MDF

引き出しが完成したら、仕切り版を4mmのMDFボードでサイズを計って制作します。今回の仕切り板には、縦方向にも支えを作って、仕切り板のたわみを抑えるのと、引き出しのガイドになる2つの機能を付けました。

以下のように完成しました。

s-IMG_4129

デジタルのものづくりは、コンピュータを使ってデータを作成し、3Dプリンタや、木材、アクリルなど様々な素材を”自分の思うがままに形にして”ものを作ることができます。今回の棚は部品だなとして、ちょうどよいサイズが市販されてなかったので、自作したのですが、自分で作ったものは使いやすく、壊れても作り方をしっているので、直ぐに修復できるでしょう。

アイデア次第でできる、デジタルのものづくりをたのしみましょう!